令和4年度 兵庫県私立中学高等学校理科教育研究会 夏季研修が8/4-5の1泊2日で、島根県津和野・山口県秋吉台・宇部市周辺で行われました。
参加者は26名です。
8/4
姫路駅に集合、新幹線で新山口駅へ向かいます。
新山口駅からは、貸し切りのマイクロバスに乗り換え、移動します。
まずは、津和野町郷土館へ。
日本最古の石が発見された、とのことで大々的に展示してありました。
なんと25億年前。シアノバクテリアのはたらきで、ようやく大気中に酸素がたまりはじめた時代ですね。
その後、郷土館の方の案内で、その最古の石が発見された場所へ特別に入山させていただきました。実際の岩石を見させていただきましたが、専門外の私たちからすると「石だなぁ」という感想しか出てきませんでしたが、太古のロマンを感じました。
とても暑かったですが、良い山歩きになりました。林床の植生が残っており、シカ害の多い兵庫県の山々からすると、とてもみずみずしい環境でした。
その後、常盤駅周辺の海岸で、漂着琥珀探しです。
その途中で野良猫がいたのですが、綺麗な三毛猫もいました。
高校の遺伝の分野で必ずと言っていいほど取り上げられる三毛猫。
白の部分が少なめのオッドアイの綺麗な猫ちゃんでした。
海岸に出てみると、石炭も漂着していましたが、海草などの漂着物をかき分けると小さな琥珀の粒が見つかります。
一度見つけ方が理解できると、どんどん見つかります。
夜になると、琥珀は見つけにくくなりますが、紫外線を当てると光るという性質を利用すると、容易に見つけることが出来ます。
持参した紫外線ライトで海岸を照らします。
海岸に漂着するプラスチックごみも琥珀と同様、紫外線ライトに反応して光ります。
プラスチックごみ問題を考えるよいきっかけにもなるのではないでしょうか。
8/5
2日目は、豊田市にあるホタルの里ミュージアムの見学からスタートです。
まず入り口に、化石採集コーナーがあり、入館するまでにまず大盛り上がりです。
内部の展示も内容が大変濃く、規模は小さいながら、何時間いても飽きないミュージアムでした。
こちらのミュージアムを支えている唯一の学芸員さんに講演会を開いていただきました。
大変ためになる話ばかりで、その超人的なバイタリティと発想力に全員感嘆の声を上げていました。また機会があれば伺いたい場所です。
その後、美祢市歴史民俗資料館へ。
「岡藤五郎先生」という超人的な化石研究家についての展示には特に驚かされました。高校教員をやりながら、あの膨大な化石採集・標本作成、そして研究。
現役の教員として、大変刺激を受けました。
最後の目的地は、秋吉台カルスト展望台です。
秋吉台には久しぶりに来た参加者も多かったのですが、変わらぬ雄大な景色に心が躍りました。
今回の研修も大変ためになるものでした。
また来年の研修も楽しみにしていてください。