2020年9月20日(日)、有志で奈良公園にてセンチコガネ採集会を行いました。
奈良公園といえば、シカ。
奈良公園内には1400頭ほどのしかが生息しており、その糞の量も膨大です。
このシカの糞を上手に利用している生きものがいます。
それがセンチコガネ。
かの有名な昆虫学者ファーブルも熱中した「フンコロガシ」です。
ここ奈良公園には、餌となる糞が多量にありますので、この糞虫も普通に観察することが出来ます。
ここ奈良には、この糞虫にスポットを当てた「ならまち糞虫館」という個人博物館があります。この博物館は、奈良の昆虫少年だった中村さんが
「大仏様より古くから、鹿とともに奈良公園に住み続けている糞虫という虫たちの存在を皆様に知っていただきたい、延々と繰り返されてきた彼らの営みの尊さを感じていただきたい」
との思いで、サラリーマン退職後に立ち上げた博物館です。
博物館の中には、たくさんの糞虫に関する展示が行われていました。
今回は館内を特別に中村館長に案内いただき、多くの知見を得ることが出来ました。
奈良公園は、宮城県 金華山、広島県 宮島と並ぶ、「日本三大糞虫の聖地」だそうです。
是非皆さんも次回奈良に行ったときは、鹿だけでなくその足下で繰り広げられている糞虫の世界も覗いてみてください。
ファーブルや中村館長が感じた感動が味わえるかもしれません。
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