2023年11月25日土曜日

【終了】 埋蔵文化財センター見学

 11月23日(木・祝)に啓明学院と神戸龍谷の生徒職員で、埋蔵文化財センター企画展「火と人のストーリー」見学と刀鍛冶体験に行ってきました。


神戸市立埋蔵文化財センターは、昭和40年代以降の開発ラッシュで増加した発掘調査によって新たに発見された遺跡からの出土遺物の整理・収蔵・展示を集中的に管理している施設です。

また、文化財センターは、収蔵部門だけでなく、展示スペースも大きく、埋蔵文化財を通して、神戸の歴史を身近に感じてもらえるような工夫がされていました。


興味深々で見学する生徒たち。



そして、本日のメインイベント、「五寸釘でペーパーナイフをつくろう」

です。五寸釘を炭火で熱して叩き、オリジナルのペーパーナイフをつくります。

火力を上げるために、ドライヤーで風を強力に吹き込みながら、釘を熱していきます。

火傷しないように気を付けながら…


完成品です。参加者の皆さんのものも、同じ鉄ですが「釘」から「ペーパーナイフ」へと役割を変えて、これから役立ってくれることでしょう。


お疲れ様でした!!



2023年10月29日日曜日

【終了】令和5年度 秋季研修会 住吉川/テルミット反応

 10月21日 (土)、住吉川・灘中高等学校において、令和5年度の秋季研修会が行われました。

天気も良く、川の増水等もありませんでしたので、当初の予定通り、研修の全工程を終了することが出来ました。

まずは、住吉川での生物調査です。住吉川の国道2号・43号線下で生物採集を行います。


バケツや長靴の準備はしっかり。


住吉川は、都市河川にしては多くの自然が残っており、多数の生物を観察することが出来ます。



まずはpH測定です。パックテストを使用しました。およそ8.0くらいでしょうか。

滑ってけがをしないように慎重に!





カワニナ、ヒライソガニ、ミミズハゼ、タカハヤ、モクズガニ、スジエビ、ミナミヌマエビなどが採集できました。

生物採集終了後は、比重選鉱の実習です。


N先生の指導の下、パンニング皿で、川砂と比重の異なる砂鉄・砂金をより分けていきます。

さて、収穫は…?


住吉川での実習終了後は灘高校の会場へ戻ります。

今回行ったテルミット反応とは、アルミニウムの粉末と酸化金属を混合したものに着火し、発生する多量の熱を利用して、金属酸化物から金属単体を取り出す方法です。
激しい炎が上がる実験ということでも有名ですよね。
今回住吉川から採集した砂鉄を実験に使いました。反応後発生したものが磁石につけば成功です。





ミニ研修として、ミラクルフルーツの試食も行いました。
ミラクルフルーツとは、西アフリカ原産の果実で、果実自体は甘くないけれど、その後に食べたものを甘く感じさせるという特殊な性質を持ちます。これは、ミラクルフルーツに含まれるミラクリンという成分が味蕾と結合して起こるそうです。レモンが甘く感じるのはとても不思議な経験でした。




その他、お土産としてH先生からプラナリア500匹とゾウリムシ、M先生からローリエの葉が配布されました。


兵私理の発展を願うように、鮮やかな虹もかかってくれました。


次回の研修も宜しくお願い致します。


2023年9月14日木曜日

【終了】 令和5年度 秋季研修会

異常ともいえる今年の夏の暑さも、ようやく朝晩は少し陰りが見えてきました。皆様いかがお過ごしでしょうか。令和5年度、以下の日程・予定で秋季研修会を予定しています。

1. 研修日 令和5年10月21日 (土)

2. 研修場所 住吉川 国道2号線下、43号線下

  灘中学・高等学校 4F 地学教室

3. 研修内容  ①住吉川生物調査

       ②比重選鉱 パニングによる住吉川の砂鉄、砂金の分離

       ③テルミット反応

4. 研修費 無料

5. タイムテーブル

  13:00 受付(地学教室)

  13:30~15:30 住吉川生物調査 担当:濱田 博

  15:30~16:00 パニング体験 担当:野村 敏郎

  16:00~16:30 テルミット反応(地学教室) 担当:川崎 正人

  17:30~ 交流会 担当:川崎 正人

6. 解散 16:30ごろ

7.実施に際して

  ①濡れても大丈夫な恰好をご準備ください。
   網その他の準備はしますが、生物のお持ち帰りの場合は
   ご自身でエアレーション等ご準備ください。

  ②お車でご来校いただけます。申し込みの際にお申し出ください。


<内容>

住吉川は都市に流れる河川としては水質が良く、様々な魚、水生昆虫が観察可能です。灘高校横2号線のあたりは清流の生物、43号線下では海水と混ざる汽水域の生物の同定をします。

また、住吉川の砂から砂鉄を分離し、稀に産出する砂金の採集も行います。分離した砂鉄を用いてテルミット反応での精錬も試してみる予定です。

※雨天増水時、生物調査は、灘高校での講演に切り替えます。

住吉川では過去にこのような砂金が採れたこともあります。



<申し込み>

参加ご希望の方は、10 月6日 金 までに以下のフォームに入力ください。

https://forms.gle/d4huX8mcfN9udTgj8

2023年8月29日火曜日

【終了】 大阪自然史博物館 恐竜博2023

8月17日 兵私理の有志のメンバーで大阪自然史博物館で開催されている「恐竜博2023」に行ってきました。

今年の恐竜博の主役は「トゲトゲ」ということで、鎧竜 アンキロサウルスの仲間として珍しい全身骨格が発見されている「ズール」という恐竜です。

ちなみにこの「ズール」という名は、映画ゴーストバスターズに登場するキャラクターの名前に由来しています。


この頑丈そうな鎧と当時最強の肉食恐竜 ゴルゴサウルスの戦いが再現されていました。






(この写真は北半球の獣脚類の王者 ティラノサウルス・レックス)

また、展示されていた角竜(国立科学博物館で研究中)が、この訪問の直前に、新属新種「フルカトケラトプス・エルキダンス」として公表されました。属名の「フルカト」はラテン語で「フォークのような」という意味があるそうです。




南半球の獣脚類の王者 マイプについての最新の研究結果も展示されており、美麗なCG映像とともに観覧者の興味を引いていました。

常設展も相変わらずの迫力でした。



お疲れ様でした!グッズを買い込んだ先生もいたようです。



2023年8月15日火曜日

【終了】 令和5年度 夏季研修会 沼津・伊豆方面 2日目

 2日目は、大室山からスタートです。

大室山は標高580mあり、伊豆・伊東・伊豆高原のランドマーク的な存在です。

国指定の天然記念物で伊豆東部火山群の中で最大級のスコリア丘です。山全体が天然記念物になっており、ユネスコジオパークにも認定されています。

山頂からは富士山から伊豆諸島の島々まで見渡すことができ、壮大な大パノラマが広がります。また、その美しい景観は水と緑の潤い部門にて、大自然が生み出した曲線美「大室山」が静岡県景観賞 優秀賞を受賞しているそうです。


山頂まではリフトで向かいます。

雲はありましたが、良い眺めが楽しめました。


次の目的地は、沼津港深海水族館。
言わずと知れた、深海専門の水族館です。
この水族館の特徴は大きく2つ。ひとつめはシーラカンス。
ミュージアムとして一般に公開することを正式に認められた5体(うち2個体は生冷凍)。
があることです。

シーラカンスの魚拓なんて初めて見ました。

ふたつめの特徴は、沼津港の目の前に広がるる駿河湾。最深2500mを誇る、日本最深の湾です。近年は国際的な報道機関や著名なカメラマンたちがたびたび訪れ、深海の生態を撮影するスポットになっています。
事実、ラブカやメガマウスなど、さまざまな古代魚が生息していることも明らかになっています。






深海生物によくみられる、生物発光についての特集もありました。



そして最後の目的地は柿田湧水群。

日本三大清流として、四万十川・長良川と同列に扱われるのが、この柿田川。柿田川は、静岡県駿東郡清水町を流れる、全長約1.2kmの日本で最も短い一級河川です。 かつては泉川、周辺地域は泉郷と呼ばれ、1日120万トンの富士山からの湧水を水源とする日本でも稀有な川です。






水の透明度も高く、周囲の環境も抜群でした。



ということで、あっという間の1泊2日の研修が終了しました。
また来年度の研修もよろしくお願いいたします。