2022年、本年も大変お世話になりました。
2023年も様々な研修や交流を通して、兵庫県私学理科の知識技能向上に努めていきたいと思います。
2022年最後のミニ研修は「腕足動物」
腕足(わんそく)動物とは、2枚の殻を持つ海産の底生無脊椎動物で、一見アサリやハマグリのような二枚貝のようですが、二枚貝(軟体動物門)とは門から異なる(腕足動物門)生物です。
二枚貝は体の左右に殻がありますが、腕足動物は体の背腹に殻があります。カンブリア紀に出現し、多様化した生物群ですが、現在はその種類が減少してしており、鮮魚店などでも見かけることはないと思います。
日本においては潮間帯の砂泥域に生息しているため、埋め立てや汚染といった生息環境の悪化が進んでいます。主産地である有明海でも安定した出荷は行われていないそうです。
モロッコ産の腕足類の化石。
現生のミドリシャミセンガイに似た化石はカンブリア時代からも産出しており、「生きた化石」と言われています。
今回はそのなかの「ミドリシャミセンガイ」の試食です。
昔は様々なところで食べられていたそうですが、今回の参加メンバーは全員初めての味です。シンプルな塩ゆででいただきました。
アサリやムール貝のような味をイメージしていましたが、どちらかというとカメノテやフジツボのような甲殻類の味に近かったです。
殻から出ている白いものは二枚貝の足のように見えますが、シャミセンガイでは「尾」というそうです。筋肉の塊で、硬いだけで味はあまりしませんでした…。旨味は殻の中の身に多く含まれていました。
ぜひ機会があったら召し上がってみてください。
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