2023年1月6日金曜日

【終了】須磨水族館 メガマウスザメ講演会

 2022年12月11日、須磨水族館で神戸龍谷中高 野外活動部、雲雀丘学園中高 科学部が合同で須磨水族館で公開されているメガマウスザメの展示会と講演会に参加してきました。


今回の展示の目玉は,メガマウスザメの世界初全身骨格標本です。メガマウスザメとはここ40年ほどで発見された,全長7mに達する大型のサメです。サメと言ってもホホジロザメやイタチザメのように獰猛な性格ではなく,プランクトンのみを専食するおとなしいサメです。 もちろんサメなので,軟骨しか持っておらず,保存は大変難しいです。今回の標本は千葉県で採集されたものを,軟骨をプラスチック化して長期保存を可能にしました。






講演者は,北海道大学名誉教授の仲谷先生です。 サメ研究,特に形態分類については世界有数の研究者です。当日は立ち見が出るほどの人気で,小さい子からご高齢の方まで老若男女,たくさんのサメ好きが集まっていました。

研究の最前線でずっと活躍していた研究者の話なので,大変リアリティがあり,とてもおもしろい内容でした。 内容は,メガマウスザメの発見の歴史,そしてその摂餌方法の解明についてが主なものでした。
講演会終了後には,仲谷先生に標本を触りながら仲谷先生から直接話を聞けるという貴重な機会をいただき、また記念撮影にも応じていただきました。
須磨水族館のスタッフの皆様、仲谷先生、ありがとうございました。


引率終了後、兵私理幹事でウズラの骨格・筋肉の観察も行いました。大変美味でした。



2023年1月5日木曜日

【終了】ミニ研修 2022年お疲れ様でした。

 2022年、本年も大変お世話になりました。

2023年も様々な研修や交流を通して、兵庫県私学理科の知識技能向上に努めていきたいと思います。


2022年最後のミニ研修は「腕足動物」

腕足(わんそく)動物とは、2枚の殻を持つ海産の底生無脊椎動物で、一見アサリやハマグリのような二枚貝のようですが、二枚貝(軟体動物門)とは門から異なる(腕足動物門)生物です。

二枚貝は体の左右に殻がありますが、腕足動物は体の背腹に殻があります。カンブリア紀に出現し、多様化した生物群ですが、現在はその種類が減少してしており、鮮魚店などでも見かけることはないと思います。

日本においては潮間帯の砂泥域に生息しているため、埋め立てや汚染といった生息環境の悪化が進んでいます。主産地である有明海でも安定した出荷は行われていないそうです。


モロッコ産の腕足類の化石。

現生のミドリシャミセンガイに似た化石はカンブリア時代からも産出しており、「生きた化石」と言われています。



今回はそのなかの「ミドリシャミセンガイ」の試食です。



昔は様々なところで食べられていたそうですが、今回の参加メンバーは全員初めての味です。シンプルな塩ゆででいただきました。

アサリやムール貝のような味をイメージしていましたが、どちらかというとカメノテやフジツボのような甲殻類の味に近かったです。

殻から出ている白いものは二枚貝の足のように見えますが、シャミセンガイでは「尾」というそうです。筋肉の塊で、硬いだけで味はあまりしませんでした…。旨味は殻の中の身に多く含まれていました。


ぜひ機会があったら召し上がってみてください。