2023年5月14日日曜日

【終了】 「毒展」「MAKINO展」

5月5日、有志の兵私理メンバーで、大阪市自然史博物館で開催されている 「毒展」と長居公園で開催されている「牧野展」に行ってきました。

そもそも皆さんは「毒」とはどういうものか考えたことはあるでしょうか。「毒」は基本的にヒトを含む生物に害を与える物質として理解されています。しかし、毒のなかには単に毒にとどまらず、薬効をもつものもあります。私たちは、天然に存在する「生物に何らかの作用を与える物質」のうち、人間にプラスに働くものを薬、マイナスに働くものを毒と呼んでいるのです。

一言で「毒」と言っても、様々な形があります。
 動物、植物、菌類が防御や攻撃の手段として持つ毒の他に、鉱物や人工毒など、私の身の回りにはありとあらゆる種類の「毒」が存在しています。
毒とそれに関わる生物との関係を知ることは、自然界の神秘と驚きに満ちた一面を知ると共に、現代社会を生きるうえで大きな助けとなるはずです。


外来生物として悪名高い「セアカゴケグモ」

強毒を持つ生物と言えば、「ヤドクガエル」派手な体色は自信の毒の強さをアピールしているといわれています。

ハブの拡大模型。本物の30倍の大きさだそうです。毒牙がとてもリアルでした。


柿などの樹木の葉を餌にする「イラガ」の幼虫の模型。実物の100倍の大きさだそうです。
世界で初めて毒を持っていることが発見された鳥、「ズグロモリモズ」。筋肉や羽に毒を持ち、毒はヤドクガエルと似た猛毒。人間も羽一枚分で死亡してしまうです。

珍しい卵胎生の哺乳類として有名なカモノハシ。オスの蹴爪には管が通り、大腿部にある腺を通して毒が排出されます。人で死亡例はないとされていますが、激痛で大変苦しむそうです。ただし、メスは成長に伴い蹴爪自体が消失します。この爪から排出される毒は主にディフェンシンのようなタンパク質類 (DPL) で構成されており、その中の三種はカモノハシ特有のものとされています。

お疲れ様でした!


長居公園では、2023年前期の朝の連続テレビドラマ小説「らんまん」で一躍脚光を浴びている牧野富太郎博士を特集した「MAKINO展」が開催されていました。まだ、日本の植物が解明されていなかった頃に、自らの足で全国を調査し、数多くの新種や新品種などを「記載」した牧野富太郎博士。その牧野博士のふるさとは、「高知県」、と「牧野植物園」の魅力を今回の展示会では再現されているようです

ネモフィラの花が満開でした。






牧野展も同時開催で、長居植物公園ではネモフィラが満開でした。