2023年8月15日火曜日

【終了】 令和5年度 夏季研修会 沼津・伊豆方面 1日目

 令和5年度の夏季研修会は、沼津・伊豆方面でした。参加者は15名です。


まずは8時45分新大阪駅発の新幹線で静岡駅に向かいます。


はじめの目的地は「ふじのくに地球環境史ミュージアム」です。

この博物館は、会誌ひょうしりに寄稿して頂いた中西 利典准教授の所属先で、恵まれた自然環境に多様な動植物や希少な種が生息・生育している、霊峰富士山の周辺「ふじのくに」にあり、自然の実態と成り立ちを調査研究するとともに、その証拠となる自然史資料を収集保管し、次世代に継承しています。また、人類の文明が地球環境の様々な課題を誘引し、生物多様性の危機に直結していることから、人と地球上の生態環境との関わりを歴史的に研究することで、過去から現在を見通し未来のあり方に示唆を与え、教育活動を通じて、有徳の人づくりを推進しているそうです。




今回の訪問時には、特別展としていくつかコーナーがありました。

「おらが自慢のアンモナイト」

静岡県とアンモナイトの関係に着目しながら、化石コレクターたちが収集したアンモナイトが巨大な模型とともに展示してありました。


「牧野富太郎がみつめた植物-植物標本が語るもの-」
朝ドラで一躍有名になった植物学者、牧野富太郎。こちらの企画展では、多くの新種植物を発見・記載し、日本の植物相解明に大きく貢献した牧野博士が採集した植物標本や直筆の手紙・原稿などが展示してありました。
常設展にも興味深い展示がたくさんありました。
今回参加した先生方が気になっていたのは、地学分野。











そして生物分野。










特に生物の骨格標本の充実っぷりが良かったです。

次の目的地に向けてバス移動です。関西人にとっては、やはり富士山がある静岡の車窓は気になりますね。とても天気も良かったです。




次の目的地は大浜海岸。瑪瑙(メノウ)が拾える海岸として有名です。


今回の採集でも、立派な瑪瑙が拾えました。
瑪瑙とは、石英、玉髄が、火成岩あるいは堆積岩の空洞中に層状に沈殿してでた、鉱物の変種です。



色々な模様や色があるのですね

2日目に続きます・・・・

2023年7月21日金曜日

【令和5年度】行事予定


2023年度の行事予定です。ご確認ください。

8月5日~8月6日   夏季研修会 (沼津・伊豆方面)参加者17名予定

9月1日(金) 第3回常任幹事会 於:灘高等学校

10月21日(土)秋季研修会 住吉川の総合的研究(予定)

12月1日(金)第4回常任幹事会 於:灘高等学校

3月1日(金)第4回常任幹事会 於:灘高等学校


2023年6月11日日曜日

令和5年度 兵私理 総会・春季研修会 [報告]


 兵庫県私学理科教育研究会令和5年度総会・春季研修会

1.日時 令和 5 年 5 月 1 3 日(土)

2.場所 神戸女学院中学部・高等学部

3.受付 13:00~13:30 タルカット館4 階 地学講義室

4.  総会 13:30~14:00 タルカット館4階 地学講義室   Zoom併用

      ・令和4年度事業報告、令和4年度決算

      ・令和5年度事業計画、令和5年度予算



5.春季研修会 14:00~16:00  地学実験室 参加者 15名

「岩石プレパラートの作成」








常設プラネタリウムの見学





















2023年5月14日日曜日

【終了】 「毒展」「MAKINO展」

5月5日、有志の兵私理メンバーで、大阪市自然史博物館で開催されている 「毒展」と長居公園で開催されている「牧野展」に行ってきました。

そもそも皆さんは「毒」とはどういうものか考えたことはあるでしょうか。「毒」は基本的にヒトを含む生物に害を与える物質として理解されています。しかし、毒のなかには単に毒にとどまらず、薬効をもつものもあります。私たちは、天然に存在する「生物に何らかの作用を与える物質」のうち、人間にプラスに働くものを薬、マイナスに働くものを毒と呼んでいるのです。

一言で「毒」と言っても、様々な形があります。
 動物、植物、菌類が防御や攻撃の手段として持つ毒の他に、鉱物や人工毒など、私の身の回りにはありとあらゆる種類の「毒」が存在しています。
毒とそれに関わる生物との関係を知ることは、自然界の神秘と驚きに満ちた一面を知ると共に、現代社会を生きるうえで大きな助けとなるはずです。


外来生物として悪名高い「セアカゴケグモ」

強毒を持つ生物と言えば、「ヤドクガエル」派手な体色は自信の毒の強さをアピールしているといわれています。

ハブの拡大模型。本物の30倍の大きさだそうです。毒牙がとてもリアルでした。


柿などの樹木の葉を餌にする「イラガ」の幼虫の模型。実物の100倍の大きさだそうです。
世界で初めて毒を持っていることが発見された鳥、「ズグロモリモズ」。筋肉や羽に毒を持ち、毒はヤドクガエルと似た猛毒。人間も羽一枚分で死亡してしまうです。

珍しい卵胎生の哺乳類として有名なカモノハシ。オスの蹴爪には管が通り、大腿部にある腺を通して毒が排出されます。人で死亡例はないとされていますが、激痛で大変苦しむそうです。ただし、メスは成長に伴い蹴爪自体が消失します。この爪から排出される毒は主にディフェンシンのようなタンパク質類 (DPL) で構成されており、その中の三種はカモノハシ特有のものとされています。

お疲れ様でした!


長居公園では、2023年前期の朝の連続テレビドラマ小説「らんまん」で一躍脚光を浴びている牧野富太郎博士を特集した「MAKINO展」が開催されていました。まだ、日本の植物が解明されていなかった頃に、自らの足で全国を調査し、数多くの新種や新品種などを「記載」した牧野富太郎博士。その牧野博士のふるさとは、「高知県」、と「牧野植物園」の魅力を今回の展示会では再現されているようです

ネモフィラの花が満開でした。






牧野展も同時開催で、長居植物公園ではネモフィラが満開でした。

2023年4月19日水曜日

【終了】令和5年度 兵私理研 総会ならびに春季研修会について

兵庫県私学理科教育研究会では、以下の要領で春季研修会・総会を予定しています。

以下、神戸女学院高等学校・中学校での案内を掲載しておりますが、Zoomでのオンライン併用開催も予定しております。


1.日時 令和 5 年 5 月 1 3 日(土)

2.場所 神戸女学院中学部・高等学部

3.受付 13:00~13:30 タルカット館4 階 地学 講義室

4.  総会 13:30~14:00 タルカット館4階 地学 講義室

      令和4年度事業報告、令和4年度決算

      令和5年度事業計画、令和5年度予算


出欠は以下のGoogleフォームから宜しくお願い致します。5/8(月) 締切

https://forms.gle/LDQBvvB4vXSDXfb66

当日は、来客用の駐車場はありません。公共交通機関でご来校ください。


5. 春季研修会

  14:00~16:00 タルカット館4階 地学 実験室

  内容

   岩石プレパラートの製作

  講師

   飴村 尚起( 神戸女学院 )野村 敏郎(灘中学高等学校)

2023年3月31日金曜日

令和5年度会員名簿作成・会費納入・会報の原稿のお願い

 2023年度が始まりました。本年度も何卒よろしくお願い申し上げます。新年度の活動開始にあたり,以下の三点をご確認ください。

1.令和5年度会員名簿作成について

令和5年度会員名簿作成にご協力下さい。令和2年度より名簿原稿の様式が変更となりました。お手数をおかけいたしますが以下の手順にてご提出お願いいたします。

①Excelファイルのダウンロード

下をクリックしてExcelファイルをダウンロードしてください。
改良がされておりますので、今年度版であることをReadMeで必ず確認してください。
パスワードは 理科教育 のローマ字です。

[兵私理名簿原稿用Excelファイル]

②Read me をお読みいただき 情報を入力してください。

③入力したファイルを E mail に添付して 名簿係まで お送りください。


名簿係:啓明学院中学校・高等学校 久保田 香織

E-mailkubotaあっとまーくkeimei.ed.jp (送り間違いのないよう,よくご確認ください。)

 

* Excelファイルがダウンロードできないなど,名簿に関してご質問がございましたら,名簿係までお問い合わせください。

(啓明学院中学校・高等学校 Tel:078-741-1501久保田)

※5月中旬頃までにお願いします。


2.令和4年度会費について

本会は兵庫県私立中学高等学校連合会加盟校の理科教育関係者を以て組織し、理科教育に関する研究、振興を図り その向上・発展に資すると共に、会員相互の連絡と親睦を図ることを以て目的としています。

本会の経費は各加盟校の分担金、並びに連合会からの補助金等を以てこれに充てています。

令和5年度会費 (1校3,000円) を,下記口座へご入金ください。

振込先  : 三井住友銀行 板宿支店

口座番号 : ()4652904

口座名  : 兵庫県私学理科教育研究会

できるだけ 法人名ではなく学校名でお振り込みください。
中等部・高等部併設のところはあわせて1校です。2校分振り込んでいただく必要はありません。


※5月中旬頃までにお願いします。


3.会誌原稿募集

兵私理研会誌「ひょうしり」原稿を幅広く会員の先生から募りたいと思います。教育活動、研究論文、生徒の研究発表など理科に関することでしたら分野は問いません。学内報や、学術団体などに発表済みのものでも支障がなければ構いませんのでふるってご応募ください。

①様式と締切り

A4Word40字✕36行 10.5ポイントMS明朝 タイトルのみMSゴシック 英数字はcentury 

分量は3ページ~5ページ前後 当面の締切りは一学期中とさせてください。

②送付先

会誌係:滝川中学校・高等学校 藤谷 佳史

E-mail:yoshifumi.fujitaniあっとまーくtakigawa.ac.jp (送り間違いのないよう,よくご確認ください。)

* 何かとご多忙の折にご提案を致しまして恐縮ですが、よろしくお願いします。なお、写真、図などがありましたら加工がしやすいように添付してください。

2023年3月30日木曜日

【終了】五斗長垣内遺跡・土のミュージアムSHIDO 見学

 昨日3月29日、五斗長垣内遺跡・土のミュージアムSHIDOに啓明学院中高等学校/神戸龍谷中高等学校から教員4名、生徒6名で参加してきました。



まず、五斗長垣内遺跡です。

五斗長垣内遺跡は「ごっさかいといせき」と読み、淡路島にある遺跡で、今からおよそ1,800~1,900年前の弥生時代後期に鉄器づくりを行っていたムラの跡です。発掘調査では23棟の竪穴建物跡が見つかり、その内の12棟で鉄器づくりを行っていたことがわかりました。100点を超える鉄製品をはじめ、多数の石製鍛冶工具類なども発見されており、当時の鉄器づくりの様子を詳しく知ることができる遺跡として、その重要性が高く評価され、平成24年9月19日に国史跡に指定されています。



弥生時代当時の服装(貫頭衣)をした学芸員さんに案内してもらいました。

関西でこのようにしっかり見学できる弥生時代の遺跡は珍しいのではないでしょうか。




火起こし体験もやらせて頂きました。当時の技術力の高さが伺えます。


続いて土のミュージアムSHIDOです。

この施設は今年の1月下旬にオープンしたばかりの新しい施設で、淡路島の地域資源「淡路土」の魅力を伝える文化施設です。

運営は淡路島で大正元年創業の110周年を迎える中小企業、近畿壁材工業が行っています。瓦や陶芸、タイルなど多分野で貢献する淡路土をアピールしています。






土のミュージアムは、淡路土を使用した土壁と土間たたきで創造した空間に、土を使用した現代アートが展示されており、塗り壁体験・泥染め・土絵画など土体験のワークショップが体験可能です。

今回は塗り壁体験をさせてもらいました。

土の魅力に触れて日本の伝統文化の素晴らしさを知る良い機会となりました。